令和5年6月より超音波(エコー)診断装置が新しくなりました。
超音波(エコー)検査は、超音波で内臓を観察する画像検査で、がんをはじめとするさまざまな内臓の異常から動脈硬化まで、 幅広い病気を発見するために役立ちます。
しかも、検査に伴う苦痛がなく、CT検査のように 放射線による被曝もないので、患者さんのお体にご負担を掛けることなく、手軽に、繰り返しの検査が可能です。
今回導入した超音波診断装置 Canonメディカルシステムズの 『Aplio Flex』は、超音波検査の本質である病気を発見する性能が従来よりも向上しているだけでなく、生活習慣病の診断に貢献するさまざまな機能を搭載しています。
- Attenuation Imaging(ATI)
従来の腹部超音波検査では、
今回導入した装置は、
脂肪肝の怖いところは、長年放置すると肝炎を発症し、 肝硬変や肝がんに進行するリスクが高くなることです。特に近年NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)からの発がんは増加傾向にあり、脂肪肝も早期の診断と治療が大切です。
脂肪肝が気になっておられる方、健診で指摘されたけどどうしたらいいのか迷っておられる方は、最新の超音波検査機器を導入し、消化器専門医の在籍する当院に、ぜひお気軽にご相談ください。
- Auto IMT
頸動脈超音波検査は、プラークと言うコレステロールの固まりが血管に付着しているか否かで動脈の硬さや狭窄具合を調べます。今回導入した装置では、頸動脈遠位壁において10mm長の領域で自動トレースを行うAuto IMTに対応しており、動脈硬化の指標となる頸動脈の血管壁の厚さ(IMT:
- Auto EF with GLS
心臓超音波検査は心臓の動きや形状をみるための検査ですが、今回導入した装置では左室駆出率(心臓の動き)の計測をワンボタンで行えます。また、AI技術により開発されたアルゴリズムを搭載しより正確に測定が可能です。また、心筋ストレイン(歪み)の指標であるGLS(Global Longitudinal Strain)を同時に算出可能です。
以上のような優れた診断能をもつ超音波診断装置を用いることで、より一層診断・治療の質の向上が望めるようになります。
当院では、主に頸動脈、心臓、甲状腺、 腹部(肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、大動脈等)の超音波検査を行なっておりますので、少しでも 気になる症状のある方は、ぜひお気軽に医師にご相談下さい。
なお、超音波検査は原則として予約制になっております。